2022/12/4
デザインと機能のいいとこどり! NEW BALANCE のM1500
大学生の時に996m、29歳の時に990v5を購入。これが、これまでの僕のNEW BALANCEの購入遍歴。とりあえず、900番代を履いてきた。理由は、自分の中で900台がNew Balanceの定番だと思っていたこと。僕自身の年齢が30代に差し掛かって好みも少し変わったこともあり、今回初めての1000番台、UK製のM1500を購入した。
あのクリントン大統領も愛用! M1500の歴史
New Balanceで初の1000番台が発売されたのは、1985年のM1300。ラルフローレンに「雲の上を歩いているよう」と絶賛されたモデルだ。その次に1000番台で発売されたのが、1989年に発売されたM1500。そのため、M1500はM1300の後継機といえる。
New Balanceは、1938年にニューバランス初のランニングシューズを作成してから、スポーツシューズ界の最先端を走ってきた。そんな中、1982年に「1000点中990点」という広告を出して販売したランニングシューズM990は、これまでに販売してきた商品の2倍以上の価格にもかかわらず、耐久性などが評価された。
そういったことから、M1500もランナーのステイタスだったよう。クリントン前大統領がランニングの際にM1500を履いていたことは有名。
ランニングブームの火付け役はスニーカーの進化だった?|雑誌Begin(ビギン)公式サイト
実はM1500は、発売当初はアメリカで製造されていた。復刻版からは長く英国で製造されている。
先進的なデザイン
まず特徴的なのが、Nのロゴの大きさ。1000番台では一番小さいようだ。これがハイテクな印象を持たせる。
アッパー部分のラインが直線になっている。このことは、ハイテクなイメージをより一層上げている。
一体成型ミッドソールが初めて採用されたモデルということがM1500の説明でなされることが多い。
一体成型ミッドソールとは何か、M1500の前のモデルM1300と比べるとわかりやすい。
5年に一度のお祭り!ニューバランスM1300がいよいよ登場します! | モノマックス(MonoMax)/宝島社の雑誌モノマックスの公式サイト
上のM1300は、かかと部分のNBと記載された部分(クリーム色の部分)が白のソールの部分と分離している。しかし、下のM1500はその部分がソールに内蔵されており、外から見えない構造になっている。このことは、ハイテクな印象をより一層アップさせている。
ちなみに、900番台だと1991年に発売されたM997で初めて一体成型ミッドソールが採用されている。
そしてM1500は、全体的にシャープなフォルムになっている。靴を作る際に使用される木型のことを「ラスト」というが、このM1500ではSL-1ラストというほっそりとしている木型が使用されている。
デザインだけじゃない! M1500の搭載機能
ENCAPが採用されていることはもちろん、前方のENCAPは蹴りだしをサポートしてくれている。
ENCAPについては、過去の記事に記載しているので興味のある方はそちらを確認してほしい。
アッパーのメイン素材は、軽量かつ丈夫で汚れにくい特性をもつシンセティックレザー(合成皮革)が使用されている。M1500については、ピッグスキン(豚皮)が使用されている。
アウトソールは、↖方向へスリットが入っており、加重を中心へ集めれるようになっている。
また、ヒールの部分は硬度と弾力性があるTPUヒールスタビライザーが内蔵されている。
990v5との比較レビュー
前に購入した990v5と履き心地を比べてみると、異なるのが横幅の狭さだ。
前にも述べたが、M1500は細い木型が使用されているため、同じサイズでも履いた時にかなりサイドが締め付けられている感じがする。逆に990v5はかなりゆったりとした幅感である。
その分、M1500の見た目はスリムなシルエットになっているので、ジャケットのセットアップでもきれい目に履きこなすことができる。
ちなみに重量については片足分だけで、990v5は405g M1500は378gとM1500の方が軽かった。初め990v5もかなり軽い印象を受けたが、M1500はそれ以上に軽かった。
いかがでしたか。New Balanceの中で、1000番台はラグジュアリーなプレステージラインと言われていますが、M1500は機能面もさることながらデザイン面も両立されたモデルだと感じています。