2022/6/14
いい頭と健康を!ファーストシューズの選び方
この記事では、「いい頭を育むため」また「子供が健康に過ごすため」には靴選びが重要な理由と、その選び方について解説します。これから子供のファーストシューズを購入される方、また2足目、3足目を購入される方向けの内容になっています。
正しいファーストシューズの選択が「いい頭」を育む理由
なぜ、子供の正しい靴選びが「いい頭」を育むのか。それは手指が関係しています。「親指、人差し指、中指の3本の指は突出した脳である。」といわれています。手指を動かすことにより、脳の神経細胞が成長し「いい頭」が作られます。子どもが何かを「さわりたい!」とか「落としたい!」とか、手指を動かすためには、しっかりとした体幹で立ち上がれないと始まりませんよね。この立ち上がるための体幹は、歩くことで育ちます。
「いい頭」をつくるためには、歩いて体幹を育むことが大切。そして、適切に歩くためには、親の適切な靴選びが欠かせません。
また、新生児の足首や踵の骨は軟骨が多く、それが徐々に骨化が進み6歳ごろにそれらの骨化が完了します。未完成の足なので、成長過程で変形しやすく、変形すると治すのが難しいと言われています。例えば、柔らかくて指で押すと簡単に形が崩れてしまうような靴は、踵が固定されずにぐらぐらしてしまうため、踵骨が過剰に左右へ倒れこんでしまう原因になってしまいます。健康面でいっても、適切な靴選びは重要なのです。
指先を指で押すのはNG?サイズは中敷きで確認!
皆さんは子供の靴のサイズが合っているか、どのようにして確認しますか?
ほとんどの人は、親指でつま先を押さえるのではないでしょうか。私もそうでした。でも、これって正確につま先の余裕がどれくらいあるかわかるかって言われたら微妙ですよね。つま先の余裕がどれくらい必要なのかは、年齢によって決まっていて、歩き始めから幼児前期(3歳程度)までは5〜8mm前後、幼児期中期(4歳程度)から学童期までは10mm前後かそれ以上が目安。5mm以下になったら買い替え時。これ測るためには、中敷きを取って、中敷きに足を合わせて目で見て確認することが確実なんですね。中敷きで測るときのポイントは、踵を後ろのカップに合わせることと指をしっかり伸ばすこと。
ただ、中敷きがない靴も多いので、しっかりサイズを合わせるためには中敷きがある靴がいいですね。
ファーストシューズにローカットはよくない?
個人的にはスニーカーはローカットの方が好みで、子供のファーストシューズもローカット一択かなと思っていたのですが、教育本をみてみるとファーストシューズはミドルカットやハイカットがお勧めされています。
ミドルカットやハイカットがお勧めされている理由というのが、上でも少し書いているのですが、1歳前後の子供の足は、まだ骨化が十分に進んでいない足だから。そのため、足首を固定できるハイカットやミドルカットなど深い構造のものがお勧めされています。
私は、それを踏まえたうえでローカットのNew Balanceを子供のファーストシューズとして購入しました。New Balanceのキッズシューズだと、ローカットであるものの、ヒールカウンターという、かかと部分に半円形の芯が挿入されています。このヒールカウンターがあるので踵をある程度固定してくれています。実際のところ、個人的にNew Balanceが好きで信頼している部分もかなり大きいです(笑)。
靴全体で足をサポートできるので、ぐらつきを防いで安全に運動が行えます。しっかりしたヒールカウンターとアッパー構造を採用しているため、心地いいホールド感と歩行時の高い安定性を確保します。
NB KIDS(ニューバランス キッズシューズ)HPより
前に進むために大切なMP関節
つま先を地面につけて、踵を上げると曲がる部分をMP関節と言います。このMP関節は、地面を蹴って前に進む時によく使います。歩き始めの子どもは、この関節が曲がりにくいので、靴で自然に曲がるよう誘導してあげることが必要です。そのため、靴底が固くMP関節の部分で曲がらない靴やどこの位置でもふにゃふにゃ曲がるような靴は良くありません。このMP関節でしっかり曲がる靴を選ぶ必要があります。
実際に購入したNew Balance 313
色々調べた結果、私はNew Balance 313を購入しました。
両サイドともにマジックテープになっていて、大きく開くためとても履かせやすいし、脱がせやすいのも良いですね。