2025/4/13

ビジネスパーソンが「地政学」から学ぶこと

地政学とは何か。田村耕太郎著の「地政学が最強の教養である」では、地政学を次のように紹介している。

地政学とは「その国の元首になる“ロールプレイングゲーム″」である。

田村耕太郎 著 地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問 

地政学を学ぶことは、国際社会に対する理解が深まるだけではなく、相手の立場に立つ訓練にもなる。

ウクライナに戦争を仕掛けているロシア。ロシアの行為を正当化するわけではないが、今のプーチン大統領、またロシアという国が置かれている状況を理解することは、周辺国が戦争を終結に向けた働きかけを行う際に必要だ。

・広大な国土があるが80%は無人

・国土の2割に190を超える少数民族を抱える

・国境を接する国が14ある

・周辺の国の軍事同盟が拡大

・国家的地位が凋落傾向

ロシアのプーチン大統領も国の最高権力者として失敗は許されない中で、国をまとめあげないといけない。また、ウクライナ侵攻のトリガーの一つに、ロシアの国家的地位が没落傾向にあることの焦燥感もあったのではないかと本書では指摘されている。

平和とは均衡状態とのこと

田村耕太郎 著 地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問

つまり、平和であることはパワーバランスが保たれているだけ。これまでの悲惨な戦争の経験を通じて、世界の国々のリーダーが平和主義者になったというわけではない。

この世界は、弱肉強食、攻めるか攻めらるかしかない。ロシアのウクライナ侵攻で、そのことを僕たちは気付かされた。

地政学とは、その国家元首になるロールプレイングゲームなので、自分自身がプーチンだったらどうするか考えてみる。この相手の立場になって考えてみるという行為は、ビジネスでも役に立つ

・競合他社が多い

・社内政治競争が激しい

・自社のシェアは下降傾向

このような状況の企業のトップが何を考えるのか。ロシアのように、企業が他の企業を武力で攻めるようなことは当然ないが、プーチン大統領の思考・行動を知ることは、このような企業のトップを相手に商談をする際は、有効だろう。

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sai

sai

1991年大阪生まれ。広島在住。2021年に第1子が誕生。
サラリーマンをしながら育児に奮闘中。週末の出来事や、子育てに関する情報など、日々の暮らし豊かにするための情報を発信します。
好きな食べ物はチキン。