2022/6/2

知らなかったじゃもう遅い! モンテッソーリ教育

書店で育児本を見ていると目につく「モンテッソーリ」という言葉。
気になってはいるけど、なかなか本を読む時間がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
モンテッソーリ教育について、紹介します。
(写真は、モンテッソーリ教育の教具、ストロー落としとコイン落としです。)

モンテッソーリって?

まず、モンテッソーリって何?というところから。

モンテッソーリというのは人の名前で、1800年後半〜1900年中頃まで活躍したイタリアの女医さんの名前です。このモンテッソーリさんが生み出した教育法のためモンテッソーリ教育と呼ばれます。

モンテッソーリが生きた時代は女性の医者が少なく、所属していたローマ大学に女子医学生はモンテッソーリただ1人。そのため、研究も思うようにできず、医学の勉強を諦めることも考えていたそう。
そんな中、モンテッソーリが研究室をあとにして家に帰る途中、子連れの物乞いに出会います。親がモンテッソーリに物乞いをしている中、連れていた2歳半の子供が一枚の紙切れを手で扱いながら深く集中していたといいます。これを見たモンテッソーリは、「どうして惨めさや不安とは無関係に、子供は集中しているのだろう。」と疑問に思います。

ここからモンテッソーリの子供の研究が始まり、モンテッソーリ教育という教育法を創り出していきます。

モンテッソーリ教育ってどんな教育?

モンテッソーリ教育は一言で言うならば、「自律と自立を育てる教育」と言うことができます。
(お母さんの「敏感期」モンテッソーリは子を育てる、親を育てるより 相良 敦子著)

あるHPで記載されている自律と自立の意味は、以下の通り。

自律・・・他からの支配や制約を受けることなく、自分自身で立てた規範に従い行動すること
自立・・・他からの影響や従属から離れ、独り立ちすること

社会人の教科書より

モンテッソーリ教育では具体的にどの様にこの「自律」と「自立」を育てるのか。
そもそも、「自律」と「自立」は心身の必要が満たされた時に内側から出てきます。つまり、自分の意識で自由に動かせる体自己肯定感が大切になります。
モンテッソーリ教育では、子供は成長させなくてはならない能力を生まれた時から本能的に知っているとう前提で考えます。その能力を伸ばすために、成長の過程で様々や興味や関心が現れます。この興味や関心を満たしてあげられる環境を大人が整えてあげることによって、子供の身体の欲求が満たされます。また、成功体験を積み上げることによって自己肯定感も上がります。これが「自律」「自立」に繋がります。

特に0歳から6歳の子供は、運動や言葉、感覚などに興味をもつある一定の時期があるとし、それをモンテッソーリ教育では、敏感期と呼びます。敏感期の間は、その事に強い興味を持ち、その事を繰り返します。
例えば、「ティッシュの中身を箱からすべて引っ張りだしてしまう」、「箱やビンを全てあけたがる」などです。これらは全て運動の敏感期み見られる行動になります。

モンテッソーリ教育では、大人は子供をよく観察し、子供が成長したがっている欲求を見つけ、それを満たすための環境を整えてあげることが大切になります。

 このことを知っているのと知らないのとでは、子供への対応に差が出ます。

子供が「ティッシュの中身を箱からすべて引っ張りだしてしまう」という事に対して、「単なるイタズラと考えて叱る」のか「我が子は引っ張り出す能力を伸ばしたいんだな。と考えて引っ張り出せる教具を与えてあげる。」のか。

モンテッソーリ教育でいう敏感期は一生に一度しかありません。自分がこのモンテッソーリ教育を勉強して思ったのは、早めに勉強しておいた方がいいという事です。
子供の成長のゴールデンタイムを逃さないよう、事前に知識をつけておきましょう。

モンテッソーリ教育のおススメ書籍

 モンテッソーリ教育について書かれている本はたくさんありますが、私がこれまで参考にした本をいくつか紹介しますので、参考にしてもらえると幸いです。

0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす! 藤崎 達宏著

一冊目におすすめです。とてもわかりやすいです。年齢別にすべきことが書かれており、自分の子供の成長に合わせて少しずつ読み進めて行くのも良いでしょう。

モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方 伊藤 美佳 著

 タイトルにもある通り、モンテッソーリ教育だけではなく、ハーバード式ということで、バーバード大学の教授が提唱している「多重知能理論」についても書かれています。ただ、この本の筆者が言うハーバード式もモンテッソーリ教育に通ずる部分が大半です。本の最後には、月齢別にどの様な活動をすればよいか書かれているので、実際に何をすればよいのかわからない方にもおススメです。漫画版もあるので、活字を読むのが苦手な方はそちらも是非。 

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 竹内 エリカ著

モンテッソーリ教育について書かれた本ではありませんが、我が子が男の子だったため、購入しました。女の子バージョンもあります。「学ぶ力」「社会を生き抜く力」を養うために0〜6歳で必要な親の男の子に対する接し方について書かれています。モンテッソーリの本を読んでからこの本を読むとモンテッソーリ教育にも通ずる部分が多いことに気付かされます。

お母さんの「敏感期」より 相良 敦子著

モンテッソーリ教育の考え方について詳しく書かれています。少し上の3冊に比べて、難しいですがモンテッソーリ教育の考え方について、詳しく知りたい方におすすめです。 

ありがとうございました!

About Me

sai

sai

1991年大阪生まれ。広島在住。2021年に第1子が誕生。
サラリーマンをしながら育児に奮闘中。週末の出来事や、子育てに関する情報など、日々の暮らし豊かにするための情報を発信します。
好きな食べ物はチキン。