2026/8/10
「人は心の平安を握るために動く」――『人間とは何か』を読んで
マーク・トウェインの『人間とは何か』を読んでいる。
印象に残ったのが、
「心の平安をしっかり握るためには、人間、どんなことだってやる。」
という一節だ。
人は心の平安を握るために、知恵を働かせる。
ただ、何を重要視するかは人によって異なる。
本書では、アレクサンダー・ハミルトンが社会的な名誉を重視したため、決闘によって命を落としたことが例として挙げられている。
心身が疲弊することを、誰もが好んで選ぶわけではない。
それでも、社会的な名誉、家族、何かを達成することなど、自分にとってより重要なものがあれば、それを守るために負荷の高いことも選ぶ。
そう考えると、人は単に「楽なこと」を求めているわけではないのかもしれない。
自分にとって何が大切なのかによって、「心の平安」の形も変わる。
この考え方を、仕事に置き換えてみた。
マネージャーとして部下を見るとき、その人にとって何が心の平安につながるのかを考えることが大切なのではないかと思った。
例えば新入社員は、いきなり責任のある仕事を任されることは少ない。
責任のない仕事を続けていると、やらされ感が生まれたり、「上司の駒として使われている」と感じたりすることもあるだろう。
そうなると、自分が傷つかないように、負荷の高い仕事を避けるようになるかもしれない。
だから、業務を単に割り振るだけではなく、
「この仕事をすることで、どんな成果を上げられるのか」
「この仕事は社会やお客様にどう役立っているのか」
「自分自身にどんなメリットがあるのか」
を伝えることが大切なのではないか。
人によって、何に価値を感じるかは違う。
だからこそ、部下それぞれにとっての「心の平安」を考えることが、マネージャーの仕事の一つなのかもしれない。









